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鞴祭りと、注連縄作り

 

糸島芸農に於いてメイン会場となる松末権九郎稲荷神社で、初冬の行事「鞴祭り(ふいごまつり)」が執り行われました。また、その翌週にはいくつか点在する稲荷各社の注連縄を取り替えるため、新しい注連縄を作って奉納する神事がありました。

現在、Studio Kuraのレジデンスプログラムで滞在中の外国人アーティストたちは、両方の取材を行い、写真作品やドキュメントフィルムの制作を進めています。何人かは実際に縄を編む体験もしました。見るは易し行うは難しで、難なく縄編みを進めていくお年寄りの手付きをみていると簡単に出来そうに思いますが、実際にしてみると思った通りの仕上がりにはならず・・・。それでも、なんとか完成させた注連縄。地元の人たちのものと合体させて、奉納する注連縄の一部に混じえてもらいました!貴重な体験をありがとうございます。

  

さて、地区の最長老のおじいさんは御年90歳目前。外国人アーティストからの「糸島の好きなところはどこですか?」という質問に、松末地区の魅力について語って下さいました。「自分は生まれてからずっと松末に暮らしている。松末には昔から残っている風習やいい行事がたくさんある。(今日の稲荷の神事のような)こういった集落のことが廃れていくのは心配だ。止めようという声が上がることもあるけれど、自分としては、いいことだと思うから止めないで続けていって欲しい。」このようにおっしゃっていました。

糸島芸農は、松末地区全体に広がって行う芸術祭です。芸術祭の時に地域の方たちが作品設置や、レジデンスの海外アーティストとの生活を受け入れてくださっていると感じるのは、こういう地域で行っている習わしを大切にする気持ちが自然と根付いている土地であるからと感じます。糸島芸農の実行委員は、集落の行事にも普段から加わって地域の人と活動を共にしています。長く守ってきた先人達の意志を継いで、これからも温故知新の精神で集落の行事も大切にしていきたいものです。