自然と対話するアーティスト、西村智尋(日本・美術家)

2014年9月24日 toyoda Tag :

自然と対話するアーティスト、西村智尋(日本・美術家)

展示作家、西村智尋の紹介です。

Studio Kuraでは造形教室の先生として、またスタッフとして活躍中の智尋さん。
去年のopen kuraでは稲荷の台所を使ってインスタレーションを展開しました。
その作品は、彼女のふんわりとした雰囲気とはまた違ったパラレルワールドとなっていてとても新鮮だったと記憶しています。
chihiro_Okura02
台所の大半を占める大きなテーブルでは塩のようなまっ白いものがタワーのように幾重にも連なり、まるで祭壇のように見えました。
ちなみに、そのまっ白いタワーの正体は稲荷にあった古いこたつ布団のシーツを剥がし、綿を指ででつまんでできたものだそうです。

「台所」として活用しているときには調理される、あるいは調理済みの食材で埋め尽くされるであろう場所。
普段はまな板と包丁が主役である場所。
それが寝台のように、祭壇のように、智尋さんの手で立体的にコラージュされていました。

緑葉の残像が台所をのぞいているようにコラージュされた窓chihiro_openkura01

さらに大雨後だったため、台所は浸水しており、カニ達が悠然とその床をはっているというなかなか面白い展開に。
これは予期せぬ出来事だったと思いますが「台所」という世界が反転しているようにも見え、パラレルな異空間へと変わっていたのを今でも鮮明に記憶しています。

彼女の創る世界は、自然物が自然な形で変化し風化していくものをすくい上げ、コラージュしていく、今の時代には意外とめずらしい作家ではないかと感じています。
その感触は誰の中にもある「懐かしい」という、実態がないけれどなぜか感じる「記憶」というものを呼び起させるのではないでしょうか。

今回も忙しい仕事の合間を縫っては山に入っているようです。
展示作家の中で、仕事場が稲荷のすぐそばであり、稲荷の一番身近にいる、というのは彼女だけ。
そんな彼女の瞳にはどんなものが写っているのでしょうか。
作品が大変楽しみです。
chihiro01

智尋さんからメッセージです。
(open kuraの時は)そこにすみつく蜘蛛やヤモリやカニに毎回のごとく並べたものがくずれていたけど、
少し位置をずらしたり、倒れぬよう支えつけたりしました。
それでも倒れるのはありました。
今回もいくたびに雨や動物に動かされています。

《西村智尋より》

また余談ですが、制作中にも

お参りするかた2組 上には2神様
上にはもう登れないと、でもまだ、2神様いるといわれてました。

そんな楽しい報告をしてくれた智尋さん、彼女はもう神様に会ってるんじゃないの?

 

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