森人と写真家France Dubois(白)

2014年4月30日 toyoda Tag : , ,

森人と写真家France Dubois(白)

現在Studio kuraに滞在中のレジデンスアーティスト、France Dubois(ベルギー/写真家)さんの作品撮影に同行しました。

前回、稲荷の大祭に参加したFranceさん(前回の記事はこちら)、今回は「木工房moqu cOmo」の作家さんであり、糸島のきこりさんでもある薦田さんの仕事を撮影するということで、糸芸スタッフもナビを兼ねて同行させていただくこととなりました。
薦田さん

糸島できこりをしている薦田さん。お父さん、お兄さんもきこりさんという家族の中で育った薦田さん。現在はクラフト作家や林業研究会、トンカチ館などの活動を通して広く糸島の森を守る活動をされています。
薦田さん

Franceさんのことを簡単にご紹介
ベルギーの写真家として活躍中のFrance Duboisさんはフランス、リトアニア、米国、英国、日本などでもアーティスト活動をされてきました。
日本は今回で2度目だそうです。昨年、山口県の秋吉台でもアーティスト・イン・レジデンスプログラムで滞在制作を行ったそうで、その時に撮影した野焼きの写真を見せてもらいました。FranceさんのHPに載っていますよ。
※France Duboisさん素敵なHP → http://www.francedubois.eu/

山の中を歩いていると木の良い香がします。光に透けた青葉が美しい、そうFrenchさんも感じたのかカメラを取り出してパシャリ。
この時期の山は水を蓄えていて木はその水を吸い込んでいるんだそうです。そういえば、後ひと月も過ぎれば梅雨ですね。
Frenchさん

糸島といえば誰もが海沿いを思い浮かべますが、実は50%弱が森林で、そしてその60%が人工林なのだそうです。
つまり、山は畑なんです、と薦田さん。
木を育てるための畑。
ただ植えただけじゃ、まっすぐに木は育ちません。人間の手で森を整備し、木の生育環境を整えなければ木材として活用することは難しいそうです。
昔は、山仕事は農業と兼業している家が多く、農業の閑散期に山に植えた木を売って、生活の足しにしたのだとか。
サラリーマンのボーナスのようなものだった、と薦田さんが教えてくれました。
しかし時代とともに木材価格の下落、人手不足などから、山から人が離れていきます。
03

行き道で、何かを見つけてはシャッターを切るFranceさん。
02

ちゃんと空が見える森にするために木を切る=間伐する。
これは木が育つためにとても大切なことだそうです。
木々が密集しないよう、一定の間隔で木を間引くことによって残された木は枝葉を広げて育つことができるようになります。
こんなふうに光を行き渡らせ、木が根をしっかり張るには森を人の手で間伐し手をかけることが必要になります。
france01

山が健やかに育つことは森がちゃんと育つこと。
豊かに育った山に雨が降り注ぎ、その雨水は山土の豊かな養分を含んで海に流れる出る、そうして自然の美しいサイクルは出来るのだと薦田さんが教えてくれました。
もちろん根をしっかり張った森は山崩れなどの災害にも強くなります。
木を切る、だけじゃなく森を育てること、それが薦田さんのお仕事なんですね。
05

薦田さんの目線が何度も木の先端と歯をいれる根元を行ったり来たりします。慎重に木を倒す方向を見定めています。
komoda

木を切り倒す際は、なるべく他の木の隙間を見定めて方向を決めます。
斧で慎重に受け口の切りこみ角度を整え、さらに追い口に数回にわけて刃を入れます。
07

倒れる木の角度を調節するため更に何回かに分けて切っていきます。

06
木が倒れる瞬間はなんとも言葉になりません。

漠然ときこりさんが「木を切り倒す」というイメージを持っていましたが、薦田さんの一連の作業工程を見ていると、木とお話をしながら、ゆっくりとその木を地に横たえる、そんな風に見えました。
france02

その様子をカメラを構えて、じっと見つめるFranceさん。
女性でもコツを掴めば木を切ることができますよ〜、と薦田さんはニコニコしながらおっしゃいます。恐れ多いです!!
そして山仕事は木を切ったらおしまい、ではありません。
その木を山からおろして、私たちは初めて木材として活用することができるようになるんです。
04

長くて重い木を傷つけずに運ぶのもチームプレイと技術が入るんだと感じました。
皆さんの木材の運搬作業も、木を傷つけることを最小限にとどめるように仕事されていて、森も木もやはり生き物であり、薦田さんが言ったように山は畑なんだな、と実感させられます。
Franceさんも、その様子を見てI see~(なるほど)と感心していました。
last

右からFranceさん、薦田さん、林業研究会の吉村さん、会長のこれまた吉村さんです。吉村さん達はFranceさんとカメラのことでお話が弾んでいましたよ。

***
糸島で自然とともに生きる人たちを撮影したFranceさん。今回の写真はどんな作品になっているのでしょうか。
興味がある方はFranceさんの個展にぜひ足をお運びください。
Franceさんから見た糸島はどんな風に切り取られているのか楽しみですね!

Franceさんの個展
France Dubois 個展「No Concept」
日時: 2014年5月3日(土)〜5月6日(火)

11:00〜19:00 入場無料
※5月3日(土)17時よりオープニングパーティーを行います。

企画:Studio Kura 福岡県糸島市二丈松末586
場所: 福岡県糸島市二丈松末586
[電車]JR筑肥線一貴山駅より徒歩15分 (駅からの送迎あり)

お問い合わせ:Studio Kura代表 松崎宏史(092-325-1773)

***

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+
前売りチケット発売中

お得な前売りチケット販売中です。
糸島芸農開催中は各案内所、主な作品展示場所などでも販売します。

熊本地震 AAFネットワーク活動支援募金にご協力ください