『おかしなガムボール』でおなじみの英国の2Dアニメクリエーター、Paul Nicholson(ポール ニコルソン)インタビュー

2013年4月16日 toyoda Tag : , ,

『おかしなガムボール』でおなじみの英国の2Dアニメクリエーター、Paul Nicholson(ポール ニコルソン)インタビュー

Paul Nicholson

Paul Nicholson

ポール ニコルソン/英国

アートインレジデンスでStudio Kuraに滞在中の2DアニメーターPaul Nicholson(ポール ニコルソン/英国)にインタビューしてきました。

 

ー 日常生活では日本でも放映されている「おかしなガムボール」「スクービードゥ」などアニメションプロジェクトメンバーであるポールさん。
今回、人生初のアートインレジデンスだそうです。そんな記念すべき第一回目に、なぜ日本を選んだのでしょうか?

 

まず、日本のアニメやマンガコンテンポラリーアートが大好きなんだ。
好きなアニメーション作家は今 敏(こん さとし)、湯浅 政明(ゆあさ まさあき)
好きなアーティストは奈良 美智、会田 誠だよ。
奈良さんの作品はとてもチャーミングだし、会田さんの作品はとてもテクニカルで洗練されているんだ。
可愛さと格好良さ、その両方を兼ね備えた村上隆も大好き。

 

スタジオクラにてインタビュー

 

ー 日本のアニメを知るきっかけは何だったのですか。

 

ゲームだね。小さい頃テレビゲームをやっていたんだ。”ツインビー”とか。
そこで”らんま1/2″ってゲームをプレイしてたんだけど、おじさんがパンダになったりして、「なんなんだ?これ!」って調べてったら日本のアニメだってことがわかった。
ゲームは小さい頃までしかやらなかったけど、日本のアニメは大人になってもみてたよ。

 

ーなぜ レジデンスは都会ではなく糸島の二丈にあるstudio kuraを選んだのでしょうか。

 

僕はイギリスのロンドン都市部に住んでいて、田舎にとても憧れがあるんだ。
このレジデンスが終ったらロンドンでまたアニメのプロジェクトが始まるから、日本では田舎でレジデンスがしたいと思った。
そこで日本人の友達に、田舎でアーティストインレジデンスをしているところがないかと尋ねてみたら、この”Studio Kura”をみつけてくれたんだ。

ポールさん花見に参加する


ー 糸島に実際に来てみてどうだった?

 

海も山も近いし、とても最高だよ!
それと僕はアニメやコンテンポラリーアート以外にも日本食が大好きだから、糸島の野菜はとてもフレッシュで美味しくて最高さ!

 

ー 日本食も好きなんですね?!

 

うん!お刺身も納豆も好き。
昨日は”おから”を調理したよ。
でも一番好きなのはゴマペーストかな、”胡麻豆腐”はとても美味しい!今日はこの後天神で”もつ鍋”にチャレンジするんだ。

 

ー “おから”を調理するってなかなか珍しいです!

 

そうかもね。
僕のお父さんはエンジニアをやっていて、小さい頃から転勤でいろんな国をまわっていたんだ。
エジプト、スリランカ、フランス、、いろいろな国の文化に影響を受けて育ってきたよ。

 

ー 話は変わって、今回の展示はどんな風になりそうですか?

 

僕は仕事ではアニメーションをつくっているけど、今回の展示では普段やっていることで興味がある部分をもっと掘り下げた作品を展示しようと思っている。

具体的には”キャラクター”のドローイング展示になる予定だよ。

 

ー ポールさんが手がけた「おかしなガムボール」の登場人物にうさぎのキャラクターがいますが、日本 でうさぎの絵を描くと、だいたい耳は細く、長く描かれるのですがポールさんのキャラクターは耳が平べったいですね。

 

例えばうさぎの キャラクターを考える時はうさぎだけじゃなく「たぬき」や「きつね」など、いろいろなモチーフを混ぜて考えだすんだよ。そして、後は「バランス」。バランスをちゃんととることが魅力的なキャラクターを作る「重要事項」なんだよ。

 

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=xj_pScUZy1o

ー「バランス」をとる上で秘訣などはありますか?

 

料理のレシピと同じで秘密だよ笑。キャラクター作りにおける重要事項は僕の場合”バランス”だけど、この「重要事項」は人によって違う。今回ワークショップも行う予定なんだけど、いろいろな人の「重要事項」をみることで、刺激を受けれたらいいなあ。

後日、他のスタッフとの談話の中から、一番好きなアニメプロジェクトはスタジオジブリ。一番好きなアニメは「ルパン三世 カリオストロの城」ということが判明。7月のジブリ新作公開を日本で見れないのが悔しいと嘆いていたそう。
また、大学時代にパンクバンドのギターを担当されていたそうで歌も上手いポールさん。
日本の音楽にも大変詳しく「ブルーハーツ」「少年ナイフ」「パフューム」などがお気に入りなのだそう。
糸島滞在中もパンクバンドのライブ(四次元/天神のライブハウス)に足を運んだりとレジデンスライフを満喫している様子でした。

***

 

突然のインタビューにもかかわらず、笑顔でインタビューに応えてくださったpaulさん、ありがとうございました!日本のアニメやアート、そして日本食が大好きなpaulさんのワークショップと展示がどんなふうになるかとても楽しみです!
海外のアニメクリエイターがどんな発想で作品を作っているのかを知るまたとないチャンス、ぜひ皆さんお越し下さいね。もしかすると、料理好きなポールさんの手料理も登場するかもしれませんよ〜。

聞き手:とよだ、牧園(写真/編集)
場所:Studio Kura入り口にテーブルを出して

英国で活躍する2Dアニメーター。
2007年より制作を開始し、上海、ロンドンなどで数多くのアニメーションプロジェクトに参加。
代表作「おかしなガムポール」「スクービードゥ」他。アートインレジデンス活動は糸島のstudio kuraがキャリア初となる。

大学で現代美術を学ぶ。その後、進路に悩み、レストランの厨房、スイーツショップでの販売、ジャズミュージシャンとしてのステージ出演等々さまざまな仕事を経験した上、現職へ。
また、イタリアン、アラビック料理、和食など日本人以上に料理への造形が深い。

 

▶ キャラクター・デザイン・ワークショップ

アニメ向けのキャラクターデザインの理論的な話から、実際にキャラクターをデザインする所まで。
理論と実践を含めた入門講座です。

講師: Paul Nicholson

場所: Studio Kura

日時:2013年4月27日14時~16時

参加費: 1,500円

持ち物: 特にありません。

電話: 092-325-1773 (松崎)

メール: info@studiokura.com

お申し込みは→studio kuraのHPからどうぞ

同日、個展のopeninngも開催予定です。

「”It’s…Product, Yes!!”」flyer

場所: Studio Kura

日時: 2013年4月27日 17時〜

 

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